牛久市にて木造2階建テナントの工事が着工しました。私たちが大変お世話になっているクライアントの案件。力が入ります。

　草ボーボーだった敷地がきれいになったので、改めて敷地を吟味してきました。私たちは設計を始める際、現場や周辺を歩きながら、車通りや人通り、陽の当たり方、聞こえる音の種類や大きさ、隣に建物が建ったらどうなるかに至るまでを身体に染み込ませます。これは「敷地を読み込む」と言われる作業です。

　この「敷地を読み込む」というのは設計において何より重要な作業です。今回は、これまで草ボーボーでできなかった敷地内の踏査を主に行いました。

　敷地というのは場所によって千差万別で一つとして同じものはありません。その中で私たちは「いかに自然を内部に取り入れられるか」を最重要テーマとして設計を行なっています。その敷地で味方になる自然はどこにあるか、を見つけなければいけません。

　今回は東面に見える森が非常に良い。市役所からもほど近い市街地の中にあって希少な野鳥の住処となっており、訪れた時にもウグイスの美しい鳴き声が響いていました。2階にうまく窓を採れば人工物の無い自然の森を切り取ることができます。窓を開ければ鳥の声が聞こえます。

　今回の様なテナント建築においては、東面の様に道路から真反対の奥まった部屋は人目に触れず、家賃も安価に設定されがちですが、その様な部屋にも上記の様に自然を採り入れた質の高い価値を与えることができます。

　この様に、一般的に価値が無いとされているものに質の高い価値を与えるのが私たちの仕事です。建売の様にどこに建てても同じ形の規格住宅とは全く異なります。

　実際にどの様になるか、完成をご期待下さい。

—–leaf vein architects—–
Ｌ’Ｖ’Ａ一級建築士事務所は茨城県つくば市を拠点に、茨城県や千葉県の注文住宅や共同住宅、商業ビルなどの設計デザイン、また住宅や店舗のリノベーションや空き家の古民家再生を行なっています。
木造住宅からRCビルまで幅広い設計施工に対応し、敷地や間取り・資金計画や住宅ローンのご相談、さらに平家・ZEH住宅、耐震、高断熱・高気密、省エネルギーなどの性能のことまで一貫してご提案できる建築設計事務所・工務店です。あなたの住まいづくりを私たちの経験と技術でお手伝いします。