お客様にプレゼンを行う時に、模型は大変喜ばれます。
私たちが、時間をかけて細部まで作り込んだ建築パースを見て欲しい場合でも、簡単に30分程度で作った白模型（着色の無い白い模型）の方が喜ばれることが多々あります。

この理由の一つは、模型が「自分の見たい様に動かす事が出来る」からだと思います。引いてみたり、アップしてみたり、高いところから見たり、低い角度から見上げたり、光を入れてみたり。自分の気になるところを吟味することができます。
一方で建築パースはカットが決まっていたり、設計者の側で操作しますからお客様は自分の思うところを見ることができません。設計者のリードで提案を聞く時間になります。

また着色の無い白模型でも喜ばれる理由は、お客様が「テクスチャ（仕上の素材や色）」を見ているわけではなく、「空間のつながり」を見ているからです。リビングから外へはどの様につながるのか？吹抜を通した2階とのつながりは？天井の高さは？吹抜からどの様に1階に光が入る？・・・等々、それまで平面図で見ていたものが立体的に見えるので理解が深まります。
そしてこの「空間のつながり」こそが本質だと私たちは考えています。「空間のつながり」を考えることは、そこに住む家族のつながりや暮らしを考えることと同じです。しっかりつなげたり、緩やかにつなげたり、逆にあえて隔てる場合もあります。

決してパースよりも模型が優れていると言っているわけではありません。私たちも普段は模型よりも先にパースを作成します。そして部分部分のイメージが出来てきたら模型を作成して空間のつながりをまとめていくという流れです。
最近ではテクスチャは格好良いけど閉鎖的で、家族のつながりや暮らしぶりが全く感じ取れない住宅が散見されます。
住まいづくりを通して、ご家族のつながりについてしっかりと考えて頂きたいと願っています。

—–leaf vein architects—–
Ｌ’Ｖ’Ａ一級建築士事務所は茨城県つくば市を拠点に、茨城県や千葉県の注文住宅や共同住宅、商業ビルなどの設計デザイン、また住宅や店舗のリノベーションや空き家の古民家再生を行なっています。
木造住宅からRCビルまで幅広い設計施工に対応し、敷地や間取り・資金計画や住宅ローンのご相談、さらに平家・ZEH住宅、耐震、高断熱・高気密、省エネルギーなどの性能のことまで一貫してご提案できる建築設計事務所・工務店です。あなたの住まいづくりを私たちの経験と技術でお手伝いします。